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2004.05.31

私の恩師(超長文)

トラックバック野郎に乗ってみる。

私は中学生の時、演劇部に入っていた。演劇部は熱心すぎて、当時PTAにいちゃもんがつけられるくらいだった。中学生の部活動なのに、演劇祭(中学演劇部の大会のようなもの)が近づくと、帰宅が夜の10時や11時になったりしたのだ。私の家は門限が厳しかったが、電話連絡さえ入れれば(悪いことをしてなければ)許してくれたので、熱心に部活動をさせてもらった。

2年生の時に顧問になったK田先生がいる。本当に面白い先生で、逸話も多い。嘘か本当かわからないが、若い頃は廊下で煙草吸ってる生徒たちを十手を持って追いかけたらしい。あと、夏休み明けの実力テストで、他の教科は夏休みの宿題から問題を出したりするのに、パズル要素の強い、応用がきかないとわからない、宿題の範囲とは遠い数学のテストを出して、軒並み平均点を下げてしまったこともあった。私も赤点をくらったような記憶がある。同じ演劇部にいた頭の良いM上君(彼は後にセンター試験でほぼ満点を取ってしまう男だ)は、「いやあ今回のテストはやりがいあった」等とほざいていたのも懐かしい思い出だ。

私はこの先生が本当に大好きだった。理由を問われると凄く困る。なんでか自分でもよくわからないのだ。アル中でヘビースモーカーだし、煙草の不始末で指導室火事にしかけた事もあったし(先生ごめん、時効だよね?(汗))、見た目ヤ○ザだし。国語の時間に学校の近所で強盗が入って、パトカーが激しく行き交っていた際、国語の先生が独り言で本当にボソっと「その強盗K田先生じゃないだろうね」等と呟き、生徒たちは「さもありなん」と思いつつ苦笑いするしかなかったような、そんな容貌だったのだ。ちなみに体系はゴッツイんじゃなくて、凄く細い。

だが、この先生は私に本当に色々教えてくれた。頭が良いだけでは世の中では上手くいかないことを痛感させられた。自分の我侭は他人を振り回すことも教えてくれた。主役は主役だけでは光らずに脇がいるからこそ光ることに気付かされた。他にも色々あるが、私が今他人とそこそこやっていけるようになっていた基礎は、この先生が作ってくれたと言っても(私にとっては)過言じゃないと思う。

先生の赴任は1年で、3年生になった時には別の学校に行く事になった。別れる当日か付近の日かは忘れたが、演劇部の生徒が先生に何か言葉を書いてもらった紙をもらった。私ももらった。キチンとは覚えてないが、確か「貴方には思いやりのある女性になって欲しい」と書かれていたと記憶している。

もらった時はケツの青いガキだったので、そんなに私は思いやりの無い人間かなあとショックを受けつつ、そんな事ないよ失礼なと憤慨しつつも、でもやっぱり酷い人間なんだろうかとエラク困惑した気持ちで受け取ったもんだ。今でも思いやりはある方ではないかもしれないが、この一言があるおかげで、そんな自分を省みる気持ちが持てた事はこの先生のおかげだろう。

高校生の時に一度会えたのだが、それ以降は何の連絡も取れない。マメに年賀状とか出しておけばよかった。実はK田先生は神戸市東灘のお住まいで、あの震災の時はどうしてたのかも分からないのも気にかかる。もう一度お会いしたい。先生は元気に煙草を吸いお酒を飲んでおられるだろうか。

何とか取っ掛かりみたいなのを見つけたので、近々動いてみよう。恩師との再会、なるだろうか。

超余談:組み込めなかったのでココで。先生は時代劇をやりたいと思い立ったことがあって、舞台用の竹光を借りてきて私たちに持たせてくれたことがある。舞台用の竹光は重いぞ。モノホンよりは遥かに軽いだろうが、素人は振り回されるかへっぴり腰になる。相当練習しないとそれっぽくならないんだぞー。

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